アトピーの治療.comのサイト内の画像には、劇薬に分類されるステロイド外用薬等のモノもありますが、いずれも管理人のアトピーの為に処方されたお薬であり、アトピーに悩む方の参考の為に掲載しているモノです。
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アトピー性皮膚炎の治療の基本は、ステロイド外用薬でアトピーの炎症を抑え、抗ヒスタミン剤、あるいは抗アレルギー剤で痒みを抑える事になります。

これ以外で、時に漢方薬を処方されたりする事も有る様ですが・・・あくまで一般論ですが、漢方薬は、自然の生薬なので、身体に良い、問題無いと思いがちですが、アトピー性皮膚炎は、何に反応するか解りません。

極端な話になるかもしれませんが、例えば蕎麦アレルギー、そば粉アレルギーの「そば粉」も、自然のモノですよね。

最近では水アレルギーという、「水」に反応してしまう人も増えているそうです。

漢方薬も、自然の生薬と安心してしまいそうですが、漢方薬の成分に反応を起こす可能性は十分にある訳で、漢方薬での治療にも、然るべき医師の診断が必要不可欠と言えます。

管理人も、かつて何度か漢方薬を処方された記憶が有るのですが・・・当時はあまりアトピーの治療に熱心ではなく、何故漢方薬が処方されたのか、そして、なぜ漢方薬での治療を当時の主治医の先生が打ち切ったのか(漢方薬が処方された期間は、かなり短かったはずです。)、解らずじまいです。。。

閑話休題、そんな漢方薬での治療に関し、興味深い記事が掲載されました。

以下、引用。

■漢方治療が世界的に注目されている理由とは

 天然の生薬をベースにした漢方薬は体にあまり負担のかからない薬ということは理解しているが、効果が得られるまで時間がかかりそう、保険は適用するのか、怪しげなものもあるのでは…など、漠然としたイメージで判断している人も多いのではないだろうか。

 西洋医学が主流の日本では長らく漢方医学は傍流とされてきたが、アトピーやぜんそくなどのアレルギー患者が増加するに伴い、自然治癒力を高めることで体の内側から治していく漢方薬が再評価され、現在、漢方薬の研究はオックスフォード大学をはじめとする欧米の主要大学でも盛んに行われており、最先端医療として注目されている。

 伝統医学である漢方への注目が高まる中、漢方の正しい知識を啓蒙することを目的に設立され、漢方治療の現状と最新情報を発信する「漢方アンバサダーズ」が主催する、『肌の悩みと漢方治療 最前線』と題したセミナーが開かれた。

 講師は20年前から漢方を皮膚治療に取り入れ、東海四県版オリコンメディカルチャートで医療水準1位、総合評価2位にランクされた静岡県島田市の本院と千葉県船橋市に分院のある「あらなみクリニック」の総院長の荒浪暁彦氏。荒浪ドクターは現在40代とのことだが、若々しい風貌に驚いた。

「16年間でサーフィンをやっていたので日焼けでまっ黒だった」と話す荒浪ドクターだが、顔にはシミひとつなく、その理由についてもセミナーの中で明かされた。

■「気・血・水」の3つのバランスが正常になれば肌トラブルや病気も改善される

 冒頭で荒浪ドクターは、乳幼児や大人のアトピー、ニキビといった肌トラブルに悩まされていた患者が漢方治療によって治った症例を紹介。ほとんどのケースがステロイドなどの塗り薬で症状を抑えていたものの、ステロイドが効かなくなったり、ステロイドを続けることに不安を感じたり、民間療法やエステでも改善されずに、最後の手段として漢方治療の相談に来たというパターンが多い。

「漢方医学では、皮膚のトラブルは体内の不調サインのひとつという考え方なので、体内の内蔵の不調を漢方薬で治すということになります。つまり症状を外側から抑えるのではなく、体の内側の不具合の原因を取り除くということです」

 漢方医学でいう内蔵とは「気(き)・血(けつ)・水(すい)」と「五臓」を指すが、特に「気・血・水」のバランスが健全であることが体にも肌にも健康でいるために最も重要なことであるという。

「気」とは生命活動の根本的なエネルギーのことで、文字通り気を病むと病気になるし、気が弱くなると無気力になる。「血」は血液で、成長ホルモンなどの様々なホルモンも含む。「水」は体液を表し、外敵から守るためのリンパ液も含まれる。この3つが順調に体を巡っていれば健康でいられるという考え方で、現代医学的にいうと、気は自律神経系、血は内分泌系、水は免疫という解釈だ。

「気・血・水」は互いに影響しあっていて、3つのバランスが崩れると様々な病気を引き起こす。漢方では「気・血・水」のそれぞれを治す薬に分けられ、「気・血・水」のどの異常がその病気を引き起こすかを医師が見極めて、処方した漢方薬を服用して治していく。

「同じ漢方薬でいろいろな病気を治せるので、西洋医学の観点から見れば違和感があるでしょうが、漢方医学では当然のことです。逆に西洋医学から見て同じ病気でも、原因が違えば飲む漢方薬は異なることもあります」

◎「気」が原因となる病気

「気虚」→気が不足した状態のこと。エネルギー不足の状態で、特に胃腸が弱くなる。胃腸虚弱、身体がだるい、気力がない、疲れやすい、風邪をひきやすい、目や声に力がない、日中に眠気を感じるなどの症状がみられる。代表的な治療薬は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」。

「気虚は胃腸虚弱と関連しますが、赤ちゃんのアトピーの場合、赤ちゃんはもともと消化器官が未発達なので食物アレルギーを起こしやすい。気虚の薬を飲むと消化機能が強化されてなんでも食べられるようになり、健康な状態になるとアトピーは自然と消えていきます。3歳までに漢方治療で消化機能を丈夫にすれば、そこでアトピーが完治することも多いんです。アトピー、ぜんそく、花粉症といったアレルギー疾患は年齢が低いうちに、早めに漢方治療をすることが望ましいですね」

「気うつ」→気の流れがうっ滞した状態のこと。抑うつ、頭重感、朝起きられない、のどのつかえ感、胸のつまり感、腹部膨満感、ガスがたまるなどの症状がみられる。代表的な治療薬は「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」。

「気逆」→気の流れは上から下に流れるが、その流れが逆流すること。上半身は暑いのに下半身が冷える冷えのぼせ、動悸、頭痛、顔のほてり、焦燥感、過緊張の状態が続くなどの症状がみられる。代表的な治療薬は「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」。気がストレスにさらされると様々な症状が出てくるとのことで、次の画像は強いストレスで毛が抜けてしまった患者のケース。

 脱毛症はストレスが原因のことが多いが、写真の患者は5年間いろいろ試したが改善されず漢方治療に。気逆の薬「抑肝散加陳皮半夏」を飲むことで気が正常に巡り発毛してきた。発毛の段階はまず産毛、そして白い毛、やがて黒い毛と進んでいくが、こちらの患者も脱毛症状が改善された。

◎「血」が原因となる病気

「お血」→血がドロドロした状態でうまく巡らないこと。お血は肌に症状に現れることが多く、くすみ、しみ、クマ、色素沈着、しわ、不眠、イライラなど。血流が悪くなるので月経異常や痔、筋肉痛、腹痛などの症状もみられる。代表的な治療薬は「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」。
 
「血虚」→血が足りない状態のこと。肌にも栄養が行かなくなるので、しわやカサカサ肌になる。顔色が悪い、つめの異常、抜け毛、こむら返り、疲れ目などの症状がみられる。代表的な治療薬は「四物湯(しもつとう)」、「当帰飲子(とうきいんし)」。

◎「水」が原因となる病気

「水毒」→水の巡りが不全になる状態のこと。水の流れがよどんだところは肌がジクジクになり、足りないところは乾燥する。頭に水がたまると、むくみ、めまい、たちくらみ、車酔い、鼻にたまると鼻水に、胃腸にたまると下痢や尿異常になる。「お天気頭痛」と呼ばれる拍動性の頭痛も水毒が原因。代表的な治療薬は「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」、「消風散(しょうふうさん)」。

■「血」の漢方治療薬を飲むと10年、20年後に差がつく?

 荒浪ドクターが25歳の時の写真と現在の写真を披露したが、20年経ってもほとんど変わっていない様子に驚いた。荒浪ドクターが20年間飲み続けているのが「血」の治療に使われる「桂枝茯苓丸」で、この漢方薬は桂枝(シナモン)、茯苓(サルノコシカケ)、牡丹皮(ボタン)、桃仁(モモ)、芍(シャクヤク)を調合したもので、月経不順や更年期障害、肌荒れ、皮膚炎、しみなどに処方される。

「肌老化には「血」の薬が有効です。ここに双子の写真があります。左がヘビースモーカーで“スモーカーズフェイス”になった女性。タバコは末梢の血流を悪くするので、血虚やお血が起きて老化が早まります。肌のたるみ、しわ、髪が薄くなるなど、双子でも長い年月の間にこれだけ差ができてしまいます。

 肌に影響するのは、お血や血虚で、これらを改善する漢方薬を飲み続ければ、しわを増やさないためのひとつの手段となりえます。10,20年後には差が出ると思いますね。病気でもないのに漢方薬を長期間飲み続けていいのかという質問を受けますが、漢方薬は病気を防ぐ未病という考え方の健康維持の薬。

 原料が自然の生薬なので、どちらかといえば食べ物に近い感覚で考えてもらえればいいと思います。ですので、薬膳を毎日食べるような感覚で一生飲んでもいいものなのです。しかし体質は年齢によって変わってくるので、お血の薬でも種類が変わることもありますし、人によっては生薬の種類によってアレルギーなどを起こす場合もあるので、医師にかかってベストな薬を飲むことが大切です」

■漢方薬は数種類の生薬の組み合わせで成り立つ

 セミナー会場には漢方薬の原料となる生薬が展示されていたが、「葛根湯」の構成は約1800年前に編さんされた「傷寒論」の配合に基づいている。

「自然にある生薬を使っているということで、漢方薬と民間薬がごっちゃまぜで認識されていることも多いですが、決定的に違うのは、漢方薬は原則2種類以上の生薬を組み合わせないといけないということ。一方の民間薬は1種類のみのものを指します。

 漢方薬の組み合わせは3000年前から研鑚されてきたもので、ベストの組み合わせと配合比は古典で決まっています。その組み合わせは3000年前から変わりません。長い時を経ても淘汰されていないということは裏付けがあるということだと思います。漢方薬は数種類を組み合わせることで高い相乗効果を得られます。また漢方治療は保健医療も適用されており、これは国が漢方薬の効能を認めているからだといえるでしょう」

 漢方薬は薬局で売っている一般的な漢方薬と、医師が処方する漢方薬があるが、一般薬は患者が症状から自己判断で決めるもの。風邪の時に飲む一般薬の葛根湯も健康な人には効くが、体力の衰えた年配者が飲むと下痢や脱汗症状が出て風邪が悪化することがある。

 その点、医療用漢方薬は医師が患者の「気・血・水」のどこが異常かを調べて、たくさんの薬からベストな薬を選ぶので、より効果が期待できる。保険が適用されるので負担も少なく、漢方医学に精通した医師に診てもらうことがその人に最も適した漢方薬を処方してもらえる近道といえる。

「できれば漢方医学を学んでいる医師を探してほしいですね。漢方に詳しい医師の検索サイトを活用するのもいいし、週刊誌などで情報を集めるのもいい。今の医者は、西洋医学はきちんと学んでいるが、漢方医学はどちらかというと独学なので、医師によって漢方医学のレベルの差があるのは事実。また、漢方だけでなく西洋医学と併用して治療をすることもできるので、両方行える医者にかかるのがベストです」

 荒浪ドクターは生薬を配合した石鹸や美容クリームが市場に少ないことにも着目して、しわの原因となる血虚の改善作用がある「地黄(じおう)」という生薬を入れた石鹸を作り検証している。現在は蓄積したノウハウに基づいた、肌にベストな生薬の種類は組み合わせを研究中とのことだ。

 患者の治療や自身の健康維持にも漢方薬を積極的に取り入れている荒浪ドクターの話を伺っていると、肌トラブルや老化防止など、漢方はもっと身近に活用できるものだと認識を新たにした。

ざっと読むと、良い感じに思うのですが・・・ですが、例えば「自然治癒力を高めることで体の内側から治していく漢方薬が再評価され」という一文などは、「免疫力を高めて治す!」の置き換えの様にも感じてしまいました。。。

実際、漢方薬でアトピーの症状が軽減している人も少なからずいる事なのでしょう。

ですが!何度も綴っていますが、本当にアトピーに効果が有るのであれば、保険適応となり、薬として処方されるはずである!

この一点は、しっかりと覚えておく必要が有ると思います。


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